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【事例紹介】001 「三井不動産ワールドファーム」三井不動産が挑戦する農業新規事業 #事例紹介

「#新規事業」「#新規プロジェクト」を紹介する連載コラム始めます!

みなさん!! Qスタ!の連載コラムとして、これから「#新規事業」「#新規プロジェクト」の“面白そう”な事例をご紹介していければと考えています。

新規事業って、とても「楽しい」チャレンジだと思うんです。
このコラムでは、様々な企業で取り組まれている新規事業の中で、「テーマ設定の面白さ」「課題設定の意外さ」
「自社を超えた連携の面白さ」「事業構想にあたっての視点の面白さ」など、新たな取り組みとしての新規性や意外性など、Qスタ!として面白い!と感じた視点を中心に、個別の新規事業案件のご紹介をしていきたいと思います。

その第一弾として、BASE Qが支援した「三井不動産が手がける農業新規事業の新たな挑戦」について、ご紹介します。BASE Qは運営母体の三井不動産もクライアントと捉えており、やや手前味噌的ではありますが、お付き合いください。

三井不動産が農業ビジネスを起点に新たなまちづくりを進めていく!

2020年8月3日、三井不動産は、農業法人ワールドファーム(茨城県つくば市)と合弁で新会社「三井不動産ワールドファーム(MFWF)」の設立をリリースしました。
これまで農業領域での経験は全くなかった三井不動産。単に農業事業を始めるというだけでなく、このジョイントベンチャーを通じて、持続可能なスマート農業事業による農業振興と雇用創出を目指していくというビジョンを掲げています。
リモートワーク等を行える柔軟な就労環境を提供し、農業のプロフェッショナルを目指す人材の他、自らの仕事を持ちながらも農業に従事したい人々を受け入れる多様なワーク/ライフスタイルを創る。都心と近郊地域の人々が相互交流できる「都市づくり」を進め、農業の収益性向上に資するイノベーションと新たな産業創出を目指していくという「持続可能なスマート農業事業」です。

◆MFWFが展開する「持続可能なスマート農業事業」の5つの特徴

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「待った無しの農業問題」そして「都市と地域を接合した経済圏構築」への挑戦

収益性向上に要する課題が多く、農業従事者が年々減少していると言われて久しい日本の農業。農業従事者の高
齢化や、耕作放棄地の拡大の一方、地域での雇用創出ができずに若者の流出が進む自治体も多く存在しています。

また、地域活性化や地方創生という大きな日本全体の課題も山積です。地域における雇用の創出、そして、地域と都市部の有機的な接点創出により、地域経済を活性化することも喫緊の課題となっています。
農業という一つの「コンテンツ」が、この地域活性化に寄与できる方法があるのではないか。このような課題認識も、このプロジェクト立ち上げの大きな背景の一つであると言っても、過言ではないでしょう。

ベンチャー共創で、農業を起点とした新しいエコシステムを構築していく。

そうした中で、生産・加工一体化や集団農法という独自の「儲かるノウハウ」を持つワールドファームと、大企業・三井不動産がオープンイノベーションで持続可能なスマート農業の展開を進め、農業の担い手を増やし、日本の農業振興/安全・安心の国産野菜の安定供給に挑戦していくというこの新規事業。
雇用を創出しながら地域経済を活性化する。コロナという背景も踏まえつつ、都市部と地方部が繋がり合いながらより活力のある経済圏を形成していく。この理想像を実現していくために、三井不動産の新規事業担当でもある岩崎宏文社長以下、新たなビジネスへの挑戦が具体的な形になりました。
「食」という生活者の日々の営みを支えるインフラとしてのビジネスを通じて、新しい未来を作っていく。そんな思いを体現しようとする、とてもチャレンジングでありながらも、とても魅力的な新規事業が生まれたのではないでしょうか。
それを実現していくのは、「まちづくり」に多くの経験とノウハウを持っている三井不動産。そして
大企業として感じていた社会問題に理解を示し、先進的な「農業を起点としたエコシステム」分野におけるノウハウを持つベンチャー企業ワールドファームとの協業により立ち向かって行く、とても面白い新規事業の取り組みなのではないでしょうか!

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都心型プラットフォーマーから「暮らし・都市型プラットフォーマー」へ

まずは農業というビジネスを軌道に乗せていくことが重要であると、岩崎社長もお話しされています。その上で岩崎さんはおっしゃるわけです。「人々が【暮らしを選択できる社会】、【豊かさの実現】に向け、農業を基点とし新たな産業を創造できるような「都市づくり」を目指していきたい」。MFWF代表取締役の岩崎氏は、独自の課題認識を起点に、社会問題の解決と新たな社会づくりに挑戦しようとされています。都心型プラットフォーマーから、新しい時代の「暮らし・新都市型プラットフォーマー」として三井不動産という会社自体の可能性を拡張しようとしているこの新規事業。ぜひその実現を見ていけたら!と思います。


◆【参考】プレスリリース
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2020/0803_01/download/20200803_01.pdf


<筆者プロフィール>

戒田さん写真

戒田信賢 かいだのぶやす
株式会社電通Strategist
京都大学大学院を修了後、EY Japan (Ernst&Young)に入所。
CSVコンサルタントとして様々なプロジェクトに関与した後に2012年電通に入社。新規事業コンサルタント、CSVコンサルタント、企業ブランディング、社会課題解決型事業に関するコンサルティングに従事。その他、電通内において、未来トレンドや社会課題に関する研究も行う。
◆BASE Q :オープンイノベーション伴走コンサルタント
◇京都大学医学研究科プロジェクト研究員
◇慶應義塾大学SFC研究所上席研究員
他、大学や社会起業家、NPOとともに、社会課題解決型プロジェクトに携わる。


「新規事業を企てる」って、とても楽しいことだと思うんです。​ 肩のチカラを抜いて、​「新しい事業をつくるということを“楽しむ場所”をつくってみよう!」​ ということでBASEQの情報発信プラットフォームとして​「Qスタ!」を立ち上げました